オリンピック・レガシー
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、競技会場の新規建設や大会後の会場運営に関する報道の中で、オリンピック・レガシーという言葉が頻繁に使われる様になりました。 そして今、まさにこのオリンピック・レガシーでタイムリーに動いているのがブラジルのリオ!! 男子リレー奇跡の銀メダルなどで大いに盛り上がったオリンピック・パラリンピック・リオ2016。 幾つかの競技会場は建設の時点で再利用を考慮した構造になっており、パズルの様に分解・再構築が出来る様に作られていたそうです。 とても良いアイデアですね。
リオ2016に向け、リオの名所も幾つか増えましたが、その最大のものが "MUSEU DO AMANHA (明日の博物館)”です。 スペインの有名建築家サンチアゴ・カラトラーヴァ氏によって設計されたこちらの博物館は、今までにない環境問題をテーマにした博物館となっております。 建物としての遺産(レガシー)ではなく、今後の10年、20年、100年先を見据え、より良い地球環境を将来に残す事をレガシーと定め、訪問された方に環境問題について考えて貰うという、地球規模の何とも壮大なテーマを掲げた博物館です。
人口増加、CO2排出に伴う環境の悪化、水質汚染問題などなど、具体的なデータや映像を交えて紹介されております。 遠い世界の出来事の様に感じられますが、決して他人事ではない問題ですね。。。
博物館の1階には、ブラジル出身の飛行家”アルベルト・サントス・ドゥモン”の功績を称える展示スペースが設けられています。 彼は、1901年に自作のエンジンを搭載した飛行船でヨーロッパで最初の動力飛行に成功したほか、1906年には飛行機での有人動力飛行も成功させているブラジルが誇る発明家であり飛行家です。 今ではライト兄弟が世界で最初に飛行機での有人飛行に成功したと言われていますが、ライト兄弟は非公開実験、サントス・ドゥモンは公開実験であった事から、真偽のほどが話題となり実はサントス・ドゥモンこそが真の世界初飛行成功者だったのでは?? という議論があったと言われております。 今ではリオの空港にその名が使われている英雄”アルベルト・サントス・ドゥモン”、リオ訪問の際には、彼の功績を辿ってみるのも面白いかも知れませんね。
斎藤