現在流行が懸念されております『ジカ熱』について、WHO発表内容とラティーノ取扱いエリアにおける感染状況と正しい情報と予防策のご案内をさせていただきます。
これからご旅行をご検討中のお客様におかれましては必ずお読みいただき十分ご理解いただきましたうえで、ご旅行いただきますようお願い致します。
●2月1日に世界保健機関(WHO)は流行している感染症「ジカ熱」に関し、
「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
非常事態宣言に伴い、ワクチンの研究とウイルス拡大の阻止に向けて全力挙げるとしてます。
●1947年に初めて発見されたアフリカのウガンダ・ジカ森林が名前の由来となっており、その後1977年はパキスタン、2007年はミクロネシア、2012年フランス領ポリネシアでも発見されております。ブラジルでは2014年に初めて発見されて以降、中南米で流行し始めました。
【予防について】
●蚊にさされないことが唯一の予防策です。外務省・海外安全情報MOFAでは特に蚊が多く発生する夏期には、蚊に刺されないように下記の通り注意が必要と呼び掛けています:
*外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、
肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。
【ジカ熱とは】
●日本の厚生労働省の発表によると、ジカウイルスが感染することによりおこる感染症で、軽度の発熱、頭痛などが主な症状です。蚊(蚊媒介性)によって感染するウイルスで、ヒトから他のヒトに直接感染することはないとされていましたが2016年2月2日米国テキサス州において人から人へ感染した事例が報告され、米疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)により流行国へ渡航歴のない人に対して、献血をする際には帰国後28日以上開けるよう呼びかけられています。
●感染して全員が発症するわけではなく、症状がないか、症状が軽いため気付かないこともあります。妊娠中の女性が感染すると胎児に影響を及ぼす可能性が指摘されていますが、その感染機序はまだ解明されていません。
●ジカウイルスに対する予防ワクチンや特有の薬は見つかっておりません。
対症療法となります。
【感染したら?】
●日本検疫所では感染した疑いのある方には早めの受診を呼び掛けております。
・ 海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診してください。
・ご帰国の際に、発熱や心配な症状のある方は検疫所の担当者にご相談ください。
・帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所にご相談ください。
・ 医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しくお伝えください。
【中南米では】
●ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、キューバ、パナマ、パラグアイ、ベネズエラ、などで感染者が確認されております。(2016/3/4更新)
従って、以下の通り日本では各省庁および専門機関より注意を呼び掛けております。
ブラジルの感染者の推定は40万人~100万人とされております。
*コロンビアでは2万人以上が感染しているため保険当局は妊婦さんに注意を呼びかている。
*その他の国の感染者(推定)
エルサルバドル5,000人
ホンジュラス 3,700人
グアテマラ 100人
パナマ 50人
ベネズエラ 42人
メキシコ 18人
エクアドル 10人
パラグアイ 6人
ボリビア 3人
などと報道されております。
一般的に大きな症状が発生しないため感染者が気づかず、完治することが多いのですが、妊婦の場合は胎児に悪影響を与える疑いがあるために、国によって妊娠する時期を見送る様に推進しています。
【中南米の観光地について】
現時点で観光地への影響はありません
中南米の熱帯雨林、ジャングルなどへご訪問される方や特に妊婦の方はお医者さんとご相談の上、十分にご注意ください。
現地でも殺虫剤を販売しておりますが、肌荒れやアレルギーのご心配な方は日本でご利用の製品をご購入になって下さい。また、ホテルや移動中の車両では極力窓を閉めるなどの対策をして下さい。
今後、各国が具体的な対策や制限が発表されましたら改めてご連絡させて頂きます。
よろしくお願い致します。